オートバイのバッテリーを交換する必要がある時、業者へ頼まずに自分でおこなうこともあるでしょう。一見すると簡単そうに見えるバッテリー交換ですが、正しく取り付けなければなりません。間違った取り付け方をするとショートしてしまったり、最悪の場合は火傷やガソリンに引火してしまったりという危険もあります。そのような事故を起こさないためにも、正しい取り付け方を把握し、適切な方法で取り付けてください。この記事では正しい取り付け方法を詳しく解説していますので、参考にしてください。
オートバイのバッテリーを誤った方法で取り付けるとどうなるのか
オートバイのバッテリーを交換する時には、うっかりしているとバッテリーをショートさせ、火災や怪我の原因となる恐れがあります。バッテリーを取り外す、あるいは取り付ける時に、工具やバイクのボディを介してプラス端子とマイナス端子が繋がってしまうと、一気に大きな電流が流れショートしてしまいます。ショートしてしまうと、バッテリー自体が破損する恐れや、火花が飛び散り、最悪の場合ガソリンへ引火する可能性があるので注意が必要です。
オートバイのバッテリーを正しく取り付ける方法
オートバイのバッテリーを取り付ける手順自体は難しくありません。端子を繋ぐ順番や、バッテリー本体の取り扱いにさえ注意していれば、業者へ頼まなくても簡単に取り付けられます。では、バッテリー取り付けの具体的な手順を見ていきましょう。
用意するもの
バッテリー交換にはプラス、もしくはマイナスドライバーが必要です。手の汚れや安全性が気になる場合には、軍手やゴム手袋を用意しておくと良いでしょう。
バッテリーの準備をする
バッテリーの中身は劇物指定されている液体です。身体に直接触れると大変危険なため、取り扱いには十分注意してください。バッテリーのキャップ、カバーがしっかり締まっているか確認し、液漏れを起こさないようにしましょう。
バッテリーを収納場所に固定する
収納場所にバッテリーを置き、固定金具で固定します。無理にきつく固定する必要はなく、左右へゆすった時に動かない程度固定されていれば十分です。
バッテリーをプラス端子から繋ぐ
バッテリーをプラス端子から繋いでいきます。これはバッテリーの取り付けで一番大事なポイントです。前述したとおり、バッテリーの繋ぐ順番を間違えてしまった場合、ショートしてしまう恐れがあるためです。
また、繋ぐ際には、根元までしっかり押し込んでからナットをきつく締めるようにしましょう。ナットの締めが甘いと放電の原因になります。バッテリーの性能を十分に発揮できなくなるので注意してください。
マイナス端子を繋いでカバーを取り付ける
プラス端子と同様にマイナス端子も繋いでいきます。端子カバーがある場合にはそれも装着しましょう。その後オートバイのカバーを取り付け、終了です。
新しいバッテリーを取り付けた後の確認方法
新しいバッテリーを取り付けた後は、バッテリーがきちんと作動するかどうか、エンジンをかけて確認しましょう。
注意点として、1回の始動動作は5秒以内にしてください。5秒以内に始動しない場合は一度停止し、10秒ほど待った後、もう一度始動動作をおこなってみてください。何度か繰り返しても始動しない場合は、バッテリーなどの回路を正しく繋げていない可能性があります。回路を点検し、繋ぎなおしてみましょう。
古いバッテリーの処分方法
新しいバッテリーを取り付けた後には、それまで使っていた古いバッテリーを処分する必要があります。古いバッテリーはリサイクルが可能です。バイクショップやバッテリーの販売店によっては、廃バッテリーを無料回収している店舗もありますので、そのような店舗で引き取ってもらうと良いでしょう。
オートバイのバッテリーを取り付ける費用
ここまで、自分でバッテリーを取り付ける方法について解説してきました。しかし、自分で取り付けるのは難しそうだと感じた方もいらっしゃるかもしれません。バッテリーの取り付けは、バイクショップ等に依頼すると数千円程度の工賃で対応してもらえます。取り付けに不安がある場合には、そのような店舗に依頼すると安心です。
まとめ
オートバイのバッテリーは、自分で取り付けることが可能です。取り付け手順自体は簡単ですが、誤った方法で取り付けてしまうと、怪我や火災につながる恐れもあります。正しい手順を把握し、安全に配慮して取り付け作業をおこなってください。もしも自分で取り付けることが不安な場合には、バイクショップなどで取り付けを依頼することも可能です。工賃はかかりますが、安心して交換できるでしょう。
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