車のバッテリーを交換する時には、費用はどの程度かかるものでしょうか。バッテリー交換の際に必要な費用には3つあり、交換方法によってかかる費用に大小があります。この記事では車のバッテリー交換の際にかかる費用の解説と、バッテリーの種類について詳しいご紹介をしましょう。
バッテリー交換時にかかる費用
車のバッテリーを交換する時にかかる費用のひとつは、バッテリー本体の価格です。もうひとつはバッテリー交換の工賃、最後がバッテリーの廃棄費用です。バッテリー本体の価格は生産国・サイズ、メーカーによって異なります。またEV車やHV車、アイドリングストップ搭載車はガソリン車よりも高くなる傾向にあります。
工賃は扱い店舗が独自設定していますので、お店によって違うのです。メーカーや車種によっても異なり、一般的に国産車よりも輸入車が高く、ガソリン車よりもハイブリッド車の方が高額になる傾向です。バッテリー液は人体に有害な希硫酸なので、通常のゴミ収集には出せません。お金を払って回収業者に引き取ってもらうのが一般的なものの、バッテリー交換を業者に依頼すると、無料で引き取ってくれることも多くあります。
バッテリー交換の方法
販売店にバッテリー購入時に依頼する方法と、バッテリーのみ別途購入する方法があります。
購入時にバッテリー交換を依頼する
カー用品店や整備工場・ガソリンスタンドあるいはディーラーなどでバッテリーを購入し、交換も依頼する方法です。カー用品店ではさまざまな価格帯のバッテリーを扱っていますし、種類も豊富にあります。またご自分の車への適合性も確認でき、それも安心材料です。一番費用を安く抑えられる方法が、カー用品店でのバッテリー交換といえるでしょう。
ガソリンスタンドは気軽に寄りやすい場所ですが、すべてのガソリンスタンドがバッテリー交換を扱っているわけではありません。また選べる商品の数も少なく、工賃が比較的高い場合もあります。また事前予約が必要になるといったケースもみられるのです。
ディーラーでは、車検などの際にバッテリーの劣化をチェックしてもらえます。その際にオイル交換などと一緒に作業依頼すれば、時間が節約できるでしょう。ただし純正品を使用するため、バッテリー本体の価格が高くつきがちです。工賃も若干高くなる傾向にあります。
バッテリーのみ別途購入する
インターネットなどでバッテリーのみを購入し、それを業者に持ち込んで、交換のみを依頼もできます。しかし他所で購入したバッテリーの交換に、対応しない業者もあるので確認が必要です。また自分でバッテリー交換もでき、工賃がかからない分安く済みます。ただし誤った扱いをすると事故やケガの可能性がありますので、慎重に行う必要があるでしょう。
バッテリーの種類
バッテリーにはバッテリー型式があり、ご自分の車に適合するものを選ばなくてはなりません。基本的には現在搭載されているものと、同じ型式を選べば間違いはありません。以下でバッテリー型式の記号の見方を解説します。
通常車用バッテリー
6桁の記号で表されます。「60B24R」だった場合は以下のようにみていきましょう。
- 60：性能ランク、数値が大きいほど性能がよい
- B：幅×高さの区分、AからHまであり、Hが一番大きい
- 24：バッテリーの横幅、この場合は24cmであることを示す
- R：プラス端子の位置でLが左・Rは右、バッテリーサイズがF・G・Hの時は記載がない
下4桁が既存のバッテリーと同じものを選んでください。
アイドリングストップ搭載車用のバッテリー
記号が「Q-85R」だった場合は以下のようにみていきましょう。
- Q：外形寸法の区分、JからXまであり、Xが最も大きい
- 85：性能ランク、数字が大きいほど高性能
- R：プラス端子の位置で、左（L）の場合は省略される
外形寸法の端子の位置を、既存のバッテリーと揃えて用意してください。アイドリングストップ搭載車は停車発進の度に停止と始動を繰り返しますので、通常車よりもバッテリーに高い耐久性や、充電性能が必要です。またアイドリングストップ車に一般車用バッテリーを搭載した場合は、アイドリングストップ機能が誤作動を起こしたり、燃費が悪化したりするおそれもあります。
ハイブリッド車用バッテリー
記号が「S34D20R」の場合は、以下のようにみていきましょう。
- S：制御弁式バッテリーだという意味
- 34：性能を表す、数値が大きいほど高い性能
- D：幅×高さの区分、AからHまであり、Hが最も大きい
- 20：バッテリーの横幅、20の場合は20cmを表す
- R：プラス端子の位置で、Lが左、Rが右
Sで始まり、既存のものと下4桁が同じものを選んでください。ハイブリッド車には駆動バッテリーと補機用バッテリーが搭載されます。駆動バッテリーはほぼ使用されず、交換することはごく稀でしょう。上記は補機用バッテリーの型式を解説しています。
まとめ
車のバッテリーは交換時の費用として、バッテリー本体の価格・交換の工賃、バッテリー廃棄費用の3つがかかるのです。バッテリー購入時に購入した店舗でそのまま交換してもらう方法と、インターネットなどで購入したバッテリーを持ち込んで交換してもらう方法があげられます。あるいは自分で交換する方法があります。バッテリーには種類があり、型式記号により判断できますので、ご自分の車に適したものを選んで購入してください。
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