オートバイのバッテリーは、オートバイの安全な走行に必要不可欠なパーツです。普段はバッテリーをあまり気にしないかもしれませんが、寿命になるとエンジンがかかりにくくなり、最悪の場合にはエンジンがまったくかからなくなってしまいます。そのため、適切なタイミングでバッテリー交換を行う必要があります。そこで今回は、バッテリー交換を自分で行う際の、安全な外し方と取り付け方をご紹介していきましょう。
オートバイのバッテリー交換を自分で行うメリットとは?
まずは、オートバイのバッテリー交換を自分で行うメリットについてみていきましょう。
交換費用がかからない
バッテリー交換を業者に依頼すれば、バッテリー本体代のほかに工賃と古いバッテリーの処分費用がかかります。自分でバッテリー交換をすれば、必要なのはバッテリー本体代だけで済みます。古いバッテリーの処分費用はかかるものの、廃バッテリーの無料回収業者を利用すれば、処分費用もかかりません。
自分の好みのバッテリーに交換できる
ガソリンスタンドやオートバイ洋品店、整備工場などでバッテリー交換は可能ですが、在庫としてあるバッテリーの種類が豊富だとは限りません。好みのものが在庫になければ、取り寄せてもらう手間がかかるでしょう。ディーラーで交換する場合には、純正バッテリーしか選べません。自分で交換すれば、インターネットなどで好みのバッテリーを購入し、取り付けが可能です。
時間を選ばない
業者にバッテリー交換を依頼するとなると、営業時間内に出向かなければなりません。予約が必要な場合もあって、何度か足を運ぶ必要があると、面倒なものです。その点、自分でバッテリー交換するなら、時間を気にせず自分の好きなタイミングで交換が可能です。
オートバイのバッテリーの外し方とは?
ここからは、オートバイのバッテリー交換を自分で行う方法をお話ししていきます。まずは、どのようにバッテリーを外すのかをみていきましょう。
必要なものを用意する
必要なものは、プラスドライバーまたはマイナスドライバーのみです。加えて雑巾や軍手、金属ブラシまたは紙やすりもあれば便利なので、用意しておいた方がよいでしょう。
エンジンキーを抜く
バッテリー交換作業中に電気が流れていては、ショート事故が起こりかねません。ショート事故を防ぐために、必ずエンジンキーを抜いてから作業を行います。オートバイの走行直後にバッテリーを交換する際には、30分ほど待って、バッテリー内にあるガスの抜けるのを待つようにします。
バッテリーの位置を確認する
バッテリーは多くの場合、オートバイのシートの中にあります。車種によってバッテリーが、サイドカバーの中やフロントカバーの中、足元ステップの中などに搭載されていることもあります。わからない場合は、取扱説明書に記載されているので確認しましょう。
ステイを外す
ステイとは、バッテリーを固定するパーツで、金属製やゴム製です。オートバイの車種によっては、ステイのない場合もあります。
端子を外す
バッテリーの端子を外します。黒い-端子を外したら、次に赤い+端子を外します。
古いバッテリーを外す
古いバッテリーとオートバイをつなぐものはすべて取り外したので、持ち上げれば古いバッテリーが取り外せます。端子部分にサビや汚れのついている場合は、雑巾できれいに拭き取ったり、やすりなどで磨いたりしておきましょう。
オートバイのバッテリーの取り付け方とは?
バッテリーが取り外せたら、次に新しいバッテリーの取り付け方をみていきます。
新しいバッテリーを差し込む
古いバッテリーの入っていたところに、新しいバッテリーを向きに気を付けながら差し込みます。
端子をつなぐ
端子をつないでいきます。この時は取り外す時とは反対に、まず赤い+端子をつなぎ、次に黒い-端子の順でつなぎましょう。締め方が緩いようだと、放電してしまう恐れがあるので、しっかり締めるようにします。
ステイを取り付ける
ステイを元通りに取り付けましょう。あまりきつく締めすぎると、バッテリーの破損してしまう恐れがあります。左右に動かしても揺れない程度に固定できていれば、十分です。
交換完了
古いバッテリーは、市町村で定められている廃棄法に従って捨てるようにしましょう。
安全なバッテリーの外し方・取り付け方のポイントとは?
バッテリーの交換は、手順さえ守れば決して難しい作業ではありません。ただし、+端子と-端子を外す順序、つなぐ順序だけは守りましょう。取り外す際は-端子から、つなぐ際は+端子からです。これを間違えてしまうとスパークやショートの危険性があり、感電してしまう恐れもあるのです。大きな事故につながりかねません。
もしも自分で作業するのに不安がある場合には、整備工場やオートバイ用品店などにバッテリー交換を依頼しましょう。
まとめ
オートバイのバッテリー交換は、端子をつなぐ順序さえ守れば、外し方・取り付け方自体は難しくありません。バッテリー交換を自分で行えば、工賃なしで自分好みのバッテリーを取り付けられます。愛車を長くよい状態で乗り続けるために、バッテリーの外し方・取り付け方を覚えておくといいでしょう。
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