自動車・業務用車両・バイク向けのバッテリー専門店

0

コラム

車のバッテリーについての基礎知識!電圧の正常値や測定方法を徹底解説

2024年07月17日
車のバッテリーについての基礎知識!電圧の正常値や測定方法を徹底解説

バッテリーとはいわば、車の「乾電池」のような存在です。エンジンを起動させるにも、あらゆる電装品を正常に使うにも、バッテリーが必要不可欠です。このバッテリーの電圧が下がってしまうと、エンジンやアイドリングなどの正常な作動に影響が出てしまうのはご存知でしょうか。安全でスムーズな走行のために、バッテリーの正しい知識をもつとともに、定期的に点検しバッテリーの電圧を確認しなければなりません。そこで今回は、バッテリーの電圧について、正常値や測定方法を解説していきます。

車種によるバッテリーの電圧は?

まずは、車の種類によるバッテリーの電圧についてお話ししていきます。

バッテリー電圧の正常値はどれくらい? 

一般的な車のバッテリーの電圧は、公称では「12V」となっています。実際は2.12Vのセルが6つ直列で繋がれているので、満充電時で「12.72V」です。正常値は通常時12.5V~12.8V、エンジン始動時13.5V~14.5Vであり、12.5Vを下回ったら故障やバッテリーの寿命を迎えている可能性があるでしょう。

バッテリー電圧24Vの車種もある?

バッテリー電圧が12Vではなく、24Vの車種もあるのはご存知でしょうか。それは、バスタトラックなどの大型車で、より大きいパワーが必要な車です。大型車のバッテリーが12Vではパワー不足なので、12Vのバッテリーを2個結合させることで24V仕様にしているのです。

バッテリー電圧測定時の目安とは? 

バッテリーの電圧を測定した際に、正常値の目安となる値はどれくらいなのでしょうか。エンジン停止時とエンジン回転時それぞれの正常値について、目安をお話ししていきます。

エンジン停止時のバッテリー電圧 

使用年数1~2年未満のバッテリーについて、エンジン停止時におけるバッテリー電圧を計測した際の目安は次のようになります。

  • 10.5V以下:単なる放電の可能性
  • 10.5~12.3V:単なる放電の可能性(充電で回復可能)
  • 12.4V以上:正常

使用年数2~3年以上のバッテリーについては、エンジン停止時におけるバッテリー電圧を計測した際の目安は次のようになります。

  • 10.5V以下:経年劣化で極板が脱落することで化学反応が弱っているため、交換が必要
  • 10.5~12.3V:充電で回復可能だが、早目の交換を検討するべき状態
  • 12.4V以上:正常

エンジン回転時のバッテリー電圧 

エンジン回転時におけるバッテリー電圧を計測した際の目安は次のようになります。

  • 13V未満:Vベルトやオルタネータ、レギュレーターなどが不具合を起こしていて発電量不足の可能性
  • 13.5~14.7V:正常
  • 16V以上:レギュレーターが故障していて電圧が制御できておらず、過電圧の状態

車のバッテリー電圧の測定方法とは? 

車のバッテリー電圧はガソリンスタンドなどで見てもらえるものの、測定器があれば自分でも計測が可能です。測定方法も簡単な測定器が販売されているので、特別車に詳しくない人でも自分でバッテリーの電圧を計測し、バッテリーの状態が確認できるでしょう。測定器による計測方法には、次のようなものがあります。

バッテリーに電圧計を繋ぐ方法

バッテリーに直接電圧計を繋ぐ方法が、もっとも高い精度で電圧を計測できます。OBD2コネクターやシガーソケットに繋ぐ方法は手軽なものの、配線を通る際にわずかなロスが発生しがちで、正確性には欠ける面があります。その点、バッテリーに直接繋げば、精度の高い電圧測定が叶うでしょう。ただし車の知識・電気に関する知識のない人は、危険を伴うので、不安な場合にはガソリンスタンドなどに依頼するようにしましょう。

シガーソケットに電圧計を繋ぐ方法

車内のシガーソケットを使って電圧を計測する測定器は、もっとも簡単な方法だといえます。ボンネットを開けたことのない人でも簡単に電圧を確認でき、ケーブルを繋ぐ、配線をいじるなどの必要もありません。延長ケーブルの用意されたものやUSB充電器つきのものなど、さまざまな機能のついた計測器があります。ただし精度の面では正確性にはやや欠けるので、簡易的な検査に使うといいでしょう。

OBD2コネクターに電圧計を繋ぐ方法

車に装備されていて故障診断ができるOBD2コネクターでも、電圧が測れます。診断機とODB2コネクターを接続することでわかる情報には、燃費・電圧なども含まれるのです。OBD2コネクターというと聞き馴染みのないものかもしれませんが、実は取り付けの義務化されているもので、装備されていない車はありません。このコネクターの位置はどの車も同じで、ケーブルを繋げば簡単に電圧を計測できるのがメリットだといえます。ただしシガーソケット同様に、配線によっては電圧がやや下がりやすく、正確性の面では精度にやや欠ける面があります。

まとめ 

バッテリーは電圧低下の症状が見られた際には、充電や点検、バッテリーの交換などの対処が必要です。定期的にバッテリーの電圧を確認するといいいでしょう。

日本で75年以上の歴史を誇るバッテリー専門卸である「株式会社ブロード」では、老舗ならではのバッテリーの、安全性や安心感抜群のバッテリーを豊富にご用意しております。高品質のバッテリーをお探しの方は、ぜひネットショップをお気軽にご利用ください。

ようこそ
株式会社ブロード

商品カテゴリー
ページ