車を走らせる際にエンジンがかけられたり、ヘッドライトやエアコン、カーナビなどが問題なく使えたりするのは、バッテリーに蓄えられている電気のおかげなのはご存知でしょうか。普段車を運転している人でも、案外バッテリーの仕組みや、電気の供給される流れなどは知らないものです。また、バッテリーは蓄電器の役割があるものの、充電はどのようにすればいいのでしょうか。そこで今回は、バッテリーの充電が不足してしまった際の充電方法などを詳しく解説していきます。
車のバッテリーの役割や仕組みをおさらい
まずは、車のバッテリーの役割や仕組みについておさらいしていきます。
車のバッテリーの役割とは?
車のバッテリーは、蓄電器の役割を果たしています。車の燃料はガソリンではあるものの、電気が供給されなければエンジンの始動やランプル類の点灯、カーナビやオーディオなどの正常な作動は叶いません。バッテリーは車にとって、なくてはならない重要なパーツの一つだといえます。
バッテリーでエンジンの動く仕組みとは?
エンジンの始動時には、バッテリーの電気がいります。バッテリーでどうやってエンジンがかかるのかを紹介していきましょう。
まず、キーを回すかスタートボタンを押すなどしてエンジンをかけると、セルモーターへバッテリーからの電気が供給されます。セルモーターでエンジンが回転し始めると、その駆動力でオルタネーターも稼働し出すでしょう。するとオルタネーターの作る電気とバッテリーの電気でガソリンが燃焼して、エンジンが動くという仕組みなのです。
車のバッテリーは充電が必要?充電が必要になるケースとは?
車のバッテリーは充電が必要なのか、必要になるはどのようなケースなのか、お話ししていきます。
バッテリーが充電される仕組みとは?
オルタネーターによって、バッテリーが充電されるのはご存知でしょうか。オルタネーターは、エンジンが稼働時に電装品へ電気を直接供給するほか、バッテリーの充電も担っているのです。オルタネーターから作り出される電気の余る場合には、バッテリーに余りの電気が充電される仕組みで、基本的にバッテリーの充電は、必要はありません。エンジンを稼働し、車を走行させていれば、バッテリーは充電されていくのです。
バッテリーの充電が必要になるケースとは?
万が一オルタネーターから作り出される電気だけでは電力不足なら、バッテリーの電気が供給されるのはご存知でしょうか。オルタネーターの作り出す電気量以上に電気を消費するような場合には、バッテリーの電気がどんどん消費されるというわけです。具体的には、次のようなシチュエーションが考えられるでしょう。
- エアコンを最大限に稼働している
- エンジンを停止したまま、ライト類を消し忘れている
- カーナビやオーディオなど電装品を多く使用している
エンジンを稼働させない状態、または走行距離や走行機会の少ない状態にもかかわらず、電気が多く消費される電装類を多用した場合に、バッテリーの充電が減ってしまうというわけです。バッテリー充電が減っているとエンジンがかかりづらい、パワーウィンドウの動きが遅いなどの症状が現れ、完全に充電がなくなると「バッテリー上がり」の状態になってしまいます。バッテリーが上がってしまえば、エンジンもかけられません。
バッテリーの充電方法とは?
バッテリーの充電が必要になった際、充電する方法はあるのでしょうか。
車を走行させる
エンジンがかかるなら、車を走行させればバッテリーが充電できます。アイドリングでも充電は可能ですが、走行させた方がエンジン回転数は多いため、より多くの電気が充電可能です。
業者に依頼する
自動車整備工場・ディーラーなどに、充電は依頼できます。突然のバッテリー上がりといった緊急時にも対応してくれるところがあるほか、バッテリーの劣化や寿命が近いようなケースで、もしもバッテリーを交換した方がいい場合にも対応してもらえます。
自分で充電する
カー用品店などに売られている「カーバッテリー充電器」を持っていれば、自分でもバッテリーが充電できるのはご存知でしょうか。種類によって使い方は異なるのでマニュアルを読みながら使うことになりますが、およその手順を紹介します。
- コンセントの近くにある場所へ車を移動させる
- ボンネットを開けてバッテリーを確認
- バッテリーにある赤色の+極に赤ケーブル、黒色の-極に黒ケーブルを繋げる
- コンセントに充電器を挿して、電源をオンにする
- 充電のアンペア数を設定する
- 現在のバッテリー電圧、充電量の確認をする
- 充電量をチェックし、90%以上になっていたら充電完了(100%になることはない)
まとめ
車のバッテリーはエンジンをかけ走行すれば充電されるものの、バッテリーの劣化や充電量より使用量が上回ることで、充電量は減少してしまいます。充電がなくなってしまえば、バッテリーが上がりかねません。そのような場合に備えて、普段から運転時にバッテリーの充電量を気にかけるとともに、万が一の場合の充電方法を覚えておきましょう。
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